大船渡市・三陸町合併建設計画の実施状況

印刷ページ表示大きな文字で印刷ページ表示更新日：2022年9月27日更新

　平成13年11月15日、「海」を共通の発展基盤とする大船渡市と三陸町が合併し、新生・大船渡市が誕生しました。

　大船渡市・三陸町合併建設計画（計画期間：平成14年度から令和３年度まで）は、大船渡市と三陸町の合併に際し、住民福祉の一層の向上を図るとともに、三陸沿岸地域の拠点都市としての機能強化を図ることを目的として策定したものです。

　合併建設計画においては、「豊かさが実感できる都市環境づくり」、「魅力と活力あふれる地域産業づくり」、「健康とやさしさに満ちた福祉社会づくり」、「文化の香り高い生涯学習のまちづくり」の四つを新しいまちづくりの基本方針に掲げ、これまで様々な事業を実施してまいりました。

　事業の実施状況と主な事業内容は、次のとおりです。

1　事業の実施状況

事業の実施状況
区分	説明	事業数
完了済み	完了したもの	156
完了不能	事業着手済みで、事業を継続していく予定だが、令和３年度内に完了しなかったもの	4
合計		160
整理・統合等	他事業と統合したものや、社会情勢の変化等の事情により事業の実施に至らず、又は事業の継続を見送ったもの	25

185の個別事業のうち、「整理・統合等」を除く160事業の令和３年度末時点における
完了率は97.5％となっています。

基本方針別の執行額
区分	計画事業費A （百万円）	執行額B （百万円）	執行率（B／A）
豊かさが実感できる都市環境づくり	39,182.39	56,566.59	144.4％
魅力と活力あふれる地域産業づくり	12,370.40	16,469.80	133.1％
健康とやさしさに満ちた福祉社会づくり	507.16	813.14	160.3％
文化の香り高い生涯学習のまちづくり	11,208.23	12,370.18	110.4％
合計	63,268.18	86,219.71	136.3％

（令和３年度決算時点）

　活力にあふれる産業活動と快適な住民生活を支えていくため、産業活動の基盤である大船渡港湾の整備促進を図るとともに、住民の日常生活の基盤を成す道路や上下水道、公園・緑地の整備に取り組みました。

　また、テレビ難視聴地域の解消に努めるとともに、洪水の防御と水資源の確保に資する鷹生ダムの整備促進、交通安全施設や防災センター・消防屯所などの消防・防災施設の整備を進め、安全で災害に強いまちづくりを推進するなど、豊かさが実感できる都市環境づくりに取り組みました。

鷹生ダム

予備調査から28年、工事開始から18年の歳月をかけて完成した鷹生ダム

消防屯所

消防・防災施設の整備を進めました

　漁業及び漁村の活性化を図るため、その基盤となる漁港や漁場、集落環境などの整備を推進するとともに、新鮮で安全・安心な水産物の安定供給を図るため、新しい魚市場の整備に取り組みました。

　また、農業の担い手の育成や中山間地域における農地保全を図るとともに、農林業生産活動の基盤となる農林道等の整備を推進しました。

　さらには、観光の振興に取り組むとともに、産学官の連携・交流の促進、Ｕターン者等の就職を促進するなどの取組を通じて、地域産業の振興に努めました。

魚市場

高度な衛生管理と鮮度管理に対応した魚市場

漁港や漁場等の整備を進めました

　少子高齢化の進展や多様な福祉ニーズに適切に対応し、誰もが安心して生き生きと暮らすことができる地域社会を築くため、市立認定こども園の整備を行うとともに、民間の保育施設や高齢者施設の整備支援などに取り組みました。

　また、地域医療の充実・確保を図るため、診療所・歯科診療所の改築を行うなど、保健・福祉の充実に取り組みました。

こども園

幼保連携型認定こども園の整備

綾里診療所・歯科診療所

綾里地区コミュニティ施設との合築により整備された綾里診療所・歯科診療所

　新たな時代の変化に柔軟に対応し、安全で快適な学習環境を整えるため、小中学校施設の整備や情報教育設備の充実を図るとともに、遠距離通学児童・生徒の利便性の向上を図るため、スクールバスの更新などに取り組みました。

　また、多彩な文化芸術の発表・鑑賞の機会の拡充、市民の交流促進、生涯学習の推進を図るため、市民文化会館と図書館を一体的に整備したほか、公民館等の整備に取り組みました。

　さらには、住民が快適にスポーツに親しめるよう、スポーツ施設を整備するなど、教育・文化の充実やスポーツの振興に取り組みました。

リアスホール

市民待望のリアスホールの完成

スクールバス

児童・生徒が利用するスクールバス

　着手済みではあるものの、計画最終年度である令和３年度内に完了しなかった事業は、綾里漁業集落環境整備事業、大船渡西地域水産物供給基盤整備事業など４事業です。

　東日本大震災の影響により事業スケジュールに大きな変更を余儀なくされたことが完了不能となった主な理由であり、今後の見込みは次のとおりです。