気仙地方には、約350ヶ所にも及ぶ縄文時代の遺跡があります。とくに貝塚の分布は、東京湾周辺、仙台湾周辺などとともに密集地域の一つです。
大船渡湾岸には、蛸ノ浦貝塚(国指定史跡)下船渡貝塚(国指定史跡)、大洞貝塚(国指定史跡)など、多くの貝塚や遺跡がみられます。
これらの貝塚からは、鹿角製の釣針やモリなどの漁具、土器や石器、食料とした貝や魚の骨などがみつかります。アサリやカキ、ホタテなどのほか、マグロ、ブリ、カツオなどの魚の骨もあり、当時の海の豊かさを今に伝えています。
蛸ノ浦貝塚(国指定史跡)
縄文時代中期の貝塚としては国内でも最大級で、貝層の厚さは最大2mにも及びます。その中には、魚骨層もあり、縄文人の旺盛な漁ろう活動を示しています。
下船渡貝塚(国指定史跡)
縄文時代後期・晩期から弥生時代にかけて形成された貝塚。丘陵暖斜面には貝塚群があり、貝層の厚さは最大120cmにも及びます。
大洞貝塚(国指定史跡)
縄文時代晩期の土器型式である「大洞式」が設定された遺跡として全国的に有名です。縄文時代の終り頃としては、最大級の貝塚といわれています。
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