東京大学大学院新領域創成科学研究科鎌田研究室及び
株式会社キャッセン大船渡との次世代モビリティの実証実験について
※平成30年3月31日付けで終了しました
市では、大船渡地区津波復興拠点整備事業区域(以下「拠点区域」)及びその周辺区域において、地域住民や観光客等の近距離移動に係る持続可能な交通システムを確立するため、東京大学大学院新領域創成科学研究科鎌田研究室(以下「鎌田研究室」)及び株式会社キャッセン大船渡との間で、次世代モビリティを使用した実証実験を共同で行う旨の覚書を、平成28年5月26日付けで締結しました。
将来的には、乗客が選択した目的地まで自動走行する車両及び交通システムを構築することを目指して、今後、実証実験を進めていきます。
1.目的
- 拠点区域における来訪者が周遊するための交通手段の確立
- 拠点区域の周辺に居住する高齢者等の買い物支援手段の確立
- 災害などの非常時の防災対策手段の確立
- 地域の賑わいや都市観光の機能の確立
- 地域の代替交通としての確立及び車両や電気自動車給電網の現実的な導入の仕組みの確立
2.実施体制
鎌田研究室が所有する次世代モビリティを株式会社キャッセン大船渡が運行し、市は実施に係る調整を行います。
3.使用する次世代モビリティ
- 高齢化が進む日本において、運転困難な方の次世代交通機能としての本格展開を見据えて、鎌田研究室がメーカーと共同で開発した、日本初の公道走行を可能とするゴルフカートです。
- 電磁誘導による自動運転も可能な電気自動車であり、最高速度は19km/hです。
- この車両は、これまでに、石川県輪島市や岩手県大槌町での実証実験の実績があります。
- なお、北米などでは、簡易な構造による容易な乗降性と十分な走行性能等を有する近距離移動手段として、ゴルフカートを高齢者の移動手段として域内交通に役立てています。
4.実験の概要
実験開始となる平成28年度は、市内で開催予定の各種イベントにおいて、車両1台で市民向けの試乗運行を行う予定であり、平成29年度以降は、拠点区域の整備状況を踏まえながら、具体的な実験の内容や適切な車両台数について、検討を進めていきます。