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令和5年第1回定例記者会見【令和5年2月16日(木曜日)午前11時 市役所議員控室】
記者クラブの皆さまには、日頃からたいへんお世話になっているところであり、厚く御礼を申し上げます。
市内の景況について、厳しい状況がひしひしと伝わる毎日であります。一方、外国に目を向けますと、2月6日に発生しましたトルコ・シリア地震の被災状況が、日々報道によって確認できます。ユニセフの発表によると、被災した子供が約700万人いるのではないかと報道されているようです。国として、支援しなければという思いがあります。
東日本大震災も、非常に寒い時期に起こりました。私たちも、東日本大震災を経験した者として、小さな支援の積み重ねで、大きな支えになればと考えています。そういった意味でも、市の施設に日本赤十字を通じて、募金箱を設置し、救援金の募集を行っています。
それでは、さっそく本日の会見項目でありますが、本日は、2項目ございます。
明日、2月17日に招集いたします令和5年市議会第1回定例会でございますが、提出する議案等は、合わせて40件であります。
その内訳は、
・ 令和5年度当初予算に関する議案が、10件
・ 条例に関する議案が、7件
・ 令和4年度補正予算に関する議案が、9件
などであります。
続きまして、令和5年度大船渡市当初予算案につきまして、その概要を説明させていただきます。
「当初予算案の概要」の3ページをお開き願います。
初めに、予算編成に当たっての基本的な考え方であります。
記載のとおり、市総合計画における、将来都市像「ともに創る やすらぎに包まれ 活気あふれる 三陸のにぎわい拠点 大船渡」の実現を目指し各種施策を着実に推進するとともに、人口減少下における行財政運営、物価高騰等による市民生活への支援、地域経済回復など当市の現状と課題を踏まえて策定した令和5年度大船渡市行政経営方針における重点施策について優先的に取り組むこととしているところであります。
歳出におきましては、扶助費をはじめ物件費などが増加傾向にあり、また、歳入は、生産年齢人口の減少やコロナ禍により市税収入は減少傾向となっております。
これから、特に対策を講じず各種事業を継続した場合、健全な財政運営が維持できない状況につながるものと捉えております。
国・県・企業等の補助・助成等の有効活用やふるさと納税の促進などによる自主財源の確保を図るとともに、事務事業の緊急度や優先度を見極め、重点施策や子ども子育てに関する施策に配慮しながら、令和5年度の予算編成を行ったところであります。
次に、4ページの各種会計予算案の総括表をご覧ください。
令和5年度の当初予算規模で申し上げますと、
○ 一般会計は、208億9,000万円
前年度当初予算を10億円下回り、対前年度比で4.6パーセントの減となりました。
また、一般会計と特別会計の合計は、301億458万9,000円、前年度当初予算を約13億3,449万円下回り、対前年度比で4.2パーセントの減となったところであります。
続いて、11ページをご覧ください。
はじめに、総合計画の大綱別の予算について主なものを申し上げますと、
○大綱1「豊かな市民生活を実現する産業の振興」に、約21億2,271万円
○大綱2「安心が確保されたまちづくりの推進」に、約151億6,050万円
〇大綱3「豊かな心を育む人づくりの推進」に、約28億9,019万円
○大綱4「潤いに満ちた快適な生活環境の創造」に、約23億937万円
などを、それぞれ配分しております。
次に、15ページをご覧ください。
令和5年度行政経営方針の重点施策に基づく事業でございますが、重点施策として、45事業に約12億1,834万円を配分し、水産業の振興、ともに支えあう地域づくり、質の高い行財政運営を推進することとしたところであります。
続いて、子ども子育て施策に基づく事業でございますが、37事業、約20億2,322万円とし、主な内容として、「子どものための教育・保育給付事業」、「いかわこども園施設整備補助事業」などとなっております。
次に、16ページをご覧ください。
令和5年度の新規・拡充事業でございますが、76事業、約20億2千万円であります。
主な内容は、「ふるさと納税事業」の拡充や「おおふなと防災公園整備事業」、「第一中学校のグラウンド整備事業」など以下、ご覧のとおりとなっております。
以上、令和5年度大船渡市当初予算案につきまして、その概要を申し上げましたが、多様な地域課題を一つでも多く克服するため、一層事業の選択と集中を進め、柔軟な発想と勇気をもって施策を展開してまいりたいと考えております。
会見項目「1」の補足説明と「2」の説明につきましては、担当部長が行いますので、よろしくお願いいたします。