本文
ジオパークとは、地球(ジオ)を学び、まるごと楽しむことができる地域をいい、ジオサイトとは、ジオパークの見どころとなる場所のことです。
日本ジオパーク委員会が認定している「日本ジオパーク」は、2018年5月現在で43地域が認定されており、その一つである「三陸ジオパーク」には、大船渡市のジオサイトも含まれています。
当市のジオサイトは「碁石海岸・穴通磯」をはじめとした、合計11箇所が登録されています。
吉浜の津波記念碑
樋口沢(南部北上帯の古生界)
碁石海岸・穴通磯
関谷洞穴住居跡
ジオパークのサイト | サイト分類 | |
---|---|---|
ジオ | 文化 | |
碁石海岸・穴通磯 | ○ | |
碁石海岸・乱曝谷、雷岩 | ○ | |
碁石海岸・碁石浜 | ○ | |
碁石海岸・館ヶ崎角岩岩脈 | ○ | |
樋口沢(南部北上帯の古生界) | ○ | |
合足の津波石 | ○ | |
吉浜の津波記念碑 | ○ | |
門之浜の防潮堤 | ○ | |
気仙縄文遺跡 | ○ | ○ |
関谷洞窟住居跡 | ○ | |
今出山金山跡 | ○ | ○ |
趣のある二つの鳥居をくぐった先に続く小道は、和歌山県の世界遺産・熊野古道を思わせます。水のせせらぎと鳥の声を聞きながら進んだ先にあるのが、15メートルの高さから静かに落ちる不動滝です。不動滝は男滝と女滝の2つからなり、古来より五穀豊穣・不老長寿の神水として地元の人たちに信仰されてきました。この不動滝の清く澄んだ水と優れた水環境は、岩手の名水20選にも選定されています。寒い日が続くと、滝の水が凍ることもしばしば。冷たくピンと張り詰めた空気の中、静かに凍りつく滝の姿もまた、神秘的です。
大船渡市、釜石市、住田町にまたがる山で、標高は1,351mです。
北上山地では標高1,914mの早池峰山に次ぐ高さの県立自然公園五葉山は、動植物の宝庫です。そして北上山地の中でも一番海に近い山として知られています。そのため山頂からの眺めは大変魅力的で、三陸海岸の雄大な景色を一望でき、天候が良い時は遠く宮城県の金華山も望めるなど、県内外から多くの方々が足を運びます。
毎年6月には「ツツジ」、7月には「シャクナゲ」が最盛期を迎え登山者を楽しませます。
「五葉山」の名は、阿弥陀如来、薬師如来、観音菩薩、虚空蔵菩薩、愛染明王の五仏を祀る事からとも、伊達藩の「御用山」であったことから「五葉」と名付けられたとの説や「五葉松」になぞられつけられたとの説もあるそうです。
8合目にある山小屋「石楠花荘」には薪ストーブも完備されており、登山者の憩いの場や宿泊施設として重宝されています。
熊野神社境内にある日本最大最古のヤブツバキです。樹齢は1400年ともいわれ県の天然記念物に指定されています。神社の創建時に東、南、西に植えられたことから三面椿と呼ばれています。
平成14年の台風21号によりその一部が倒木してしまいましたが、倒木した三面椿から採取した苗木を培養し育成していた「大船渡東高校農芸化学科」の生徒たちの手により、平成21年6月19日に南と西に植樹され名実ともに「三面椿」が復活しました。
縄文時代から三陸町越喜来杉下に立ち続ける大王杉は、これまでの7000年近い歴史の中で幾度となく天災に見舞われてきました。瀕死の危機に陥ったこともありましたが、町の人の「大王杉を守りたい」と言う思いがこの老木を樹木の名医に引き合わせ、見事に復活を遂げました。
この大王杉のある八幡神社から見下ろす街は、先の津波ですっかり姿を変えてしまいましたが、天災を乗り越えてきたこの大王杉と同様に、越喜来の街もきっと、かつての姿を取り戻します。大王杉に宿るのは、天災にも屈しない、大船渡市民の不屈の精神です。
三陸大王杉にも程近い、三陸町越喜来字杉下地内にあり、東日本大震災の約17mの津波に耐えたポプラの木。周囲が変わり果てた中で、悠然と立っている一本のポプラの姿は住民の心を慰め、奮い立つ勇気を与えてくれました。誰からともなく『ど根性ポプラ』と呼ばれるようになり、地元では、復興へのシンボルとして様々な取組が進められてきました。市ではポプラの木を中心として緑地広場を整備し、交流とふれあいが生まれる場として活用されています。
三陸大王杉付近からは凜とした立ち姿が、三陸鉄道三陸駅付近からは、海とのワンフレームで、三陸鉄道に乗りながら見ることができます。