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大船渡市の魅力・自慢(歴史・人物) 

千石船 気仙丸

東日本大震災で無傷だった「奇跡の船」

 全長18m、幅5.8m、帆柱17mの帆船で、帆は実に畳85枚分もあります。「気仙丸」は日本唯一の船大工集団である気仙船大工衆が技術の粋を集めて建てた千石船の復元船です。制作は気仙船匠会が担当し、平成3年12月に完成しました。舟尾の曲線美、舟体の木組みや木彫など随所に伝統の技が光っています。半年後に釜石で開催された「三陸・海の博覧会」に協賛出展し「ジャパンエキスポ大賞」にも輝きました。更には、NHK大河ドラマ「菜の花の沖」「龍馬伝」のロケにも使用されるなど多目的に活躍しました。東日本大震災の津波でも無傷だったことから「奇跡の船」とも呼ばれています。

大船渡市の「歴史・人物」の写真1

大船渡市の「歴史・人物」の写真2

(写真提供:(株)東海新報社)

大船渡市の「歴史・人物」の写真3

気仙丸の修理・展示に向けて陸揚げ

 市内の蛸ノ浦漁港に係留されていた気仙丸が、令和2年8月19日に、所有する大船渡商工会議所により、修理のため、陸揚げされました。

 気仙丸は、小型船に海上移送されて市内の造船所に陸揚げされ、この日が最後の海上えい航となりました。

 完成から28年が経過しており、今後は修理を行い、耐久性強化のため液体ガラス塗装を施して、大船渡駅周辺地区に陸上展示する予定です。

気仙丸 陸揚げ

 

気仙丸の陸上展示開始

 千石船気仙丸は、修理を終え、令和3年10月から、大船渡市防災観光交流センター付近に陸上展示されました。

 東日本大震災の津波に耐えた「奇跡の船」に施された気仙地域の船大工の精巧な技術を間近で見ることができます。

 また、夜のライトアップも見どころです。

 気仙丸1

気仙丸2

水上 助三郎

「つくり育てる漁業」の先駆者

 明治時代、オットセイ漁により巨万の富を手に入れ「オットセイ王」と呼ばれました。吉浜湾のアワビ乱獲防止にも尽力し、また国有林の払下げを受けて村民に分収林として開放するなど、地域漁業の貢献者でした。また、松島湾でカキ養殖を始めるなど、「つくり育てる漁業」の先駆者となりました。

水上 助三郎の写真

国指定史跡(蛸ノ浦貝塚、下船渡貝塚、大洞貝塚)

縄文時代の暮らしを感じる

 およそ30箇所の貝塚がある大船渡市は、全国的にみても貝塚が多い地域の一つとなっています。
 なかでも、国指定史跡になっている蛸ノ浦貝塚、下船渡貝塚、大洞貝塚は有名です。いずれも、縄文時代の沿岸のくらしを今に伝える貴重な遺跡です。

縄文時代の暮らしを感じる
蛸ノ浦貝塚

蛸ノ浦貝塚

 大船渡湾の東側の小高い丘の上にある蛸ノ浦貝塚は、5500年前~4000年ほど前の土器や石器、骨角器、住居の跡、そして人骨が発見されており、ここから発掘されたものから縄文人の生活を知ることが出来ました。縄文時代の人々の暮らしを伝える重要な史跡であることから、国指定史跡とされています。この貝塚の貝が発見された層は最大で2m以上もあり、国内でも最大級です。ここに埋まっていたものを見てみたい方は、ぜひ大船渡市立博物館にも行ってみてください。

下船渡貝塚から出土した犬の骨の写真
下船渡貝塚から出土した犬の骨

大洞貝塚の写真
大洞貝塚

吉浜のスネカ

子の成長や五穀豊穣等を祈る来訪行事

 三陸町吉浜地区に伝わる小正月の奇習で、毎年1月15日に行われており、平成16年には、国の重要無形民俗文化財に指定されました。また、平成30年11月29日には、吉浜のスネカを含む10件の行事が「来訪神:仮面・仮装の神々」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。
 「スネカ」とは、囲炉裏のそばで怠けている者の脛(スネ)にできる火班(ヒガタ)を剥ぐ行為を指す「脛皮たぐり」に由来するといわれています。
 男鹿の「なまはげ」と共通点があり、夜になると鬼とも獣ともつかない恐ろしい形相の面をかぶり、藁蓑(わらみの)をまとった「スネカ」が一軒一軒を歩いて回ります。衣装には、地元特産のアワビの殻が付いており、歩く度にこすれる殻の音が、スネカの訪問の合図となり、子供たちの恐怖心をあおります。
 訪れた家々で、戸をゆすったり、窓を叩いたり、子どもを威嚇しながら怠け者や泣く子を探し、戒める行事です。子供の健やかな成長と五穀豊穣、豊漁を祈る意味合いがあると言われています。

吉浜のスネカの写真1
吉浜のスネカの写真2

ユネスコ無形文化遺産登録についてはこちらから(教育総務課ホームページ)

綾里大権現

動く獅子頭では日本一の大きさ

 三陸町綾里地区に伝わる伝統芸能権現舞のシンボル的存在となっています。大きさ2メートル四方、重さ200キロで、動く獅子頭では日本一の大きさです。巨大な獅子頭はショベルカーで操作しますが、動きはとても滑らかで、巨大な大権現がまるで生きているかのように華麗に舞う姿は見る者を圧倒します。

綾里大権現の写真

チンドン寺町一座

観客を魅了する日本一の演技

 長安寺太鼓保存会の有志メンバーで、平成15年に旗揚げしました。富山県富山市や群馬県前橋市などで開催される伝統のチンドン全国大会では、平成28年までに合計6回の「日本一」を獲得しています。震災後の平成25年からは、大船渡市で「復興・大船渡・全国ちんどんまつり」を開催しています。

チンドン寺町一座の写真

佐野契約会元服式

15歳の若者を迎える伝統の儀式

 赤崎町の佐野地域で江戸時代末期の嘉永4年から行っている成人の儀式(元服式)です。
 毎年1月に15歳の若者を地域の新たな力として迎え入れる伝統の儀式で、式では、生きる上での指針や心構えを説いた30カ条の「嘉永四年の定(さだめ)」を読み上げ、宣誓書に押印した後に、ジュースで「契りの杯」を交わします。

佐野契約会元服式の写真