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更新日:2019年04月02日
平成29年度の決算状況をお知らせします。
平成29年度は、市総合計画後期基本計画の2年目として、引き続き復興計画登載事業の着実な推進に最優先としながら、地方創生の実現に向けて、市まち・ひと・しごと創生総合戦略に関連する各種事務事業を積極的に実施し、総力をあげて復興の総仕上げと持続可能なまちづくりに取り組みました。
一般会計と特別会計を合わせた歳出決算額は536億4,233万円となり、前年度と比較して23.0%の減額となったものの、復旧・復興事業の収束栄興が表れた決算額となりました。
1.各会計の決算額
区分 | 歳入 | 歳出 | 歳入歳出差引額 |
---|---|---|---|
一般会計 | 443億5,564万円 | 403億3,379万円 | 40億2,185万円 |
魚市場事業特別会計 | 1億5,414万円 | 1億5,414万円 | 0円 |
介護保険特別会計(介護サービス事業勘定) | 1,345万円 | 881万円 | 464万円 |
介護保険特別会計(保険事業勘定) | 43億6,090万円 | 42億7,897万円 | 8,193万円 |
簡易水道事業特別会計 | 2億9,613万円 | 2億8,498万円 | 1,115万円 |
漁業集落排水事業特別会計 | 5億3,448万円 | 4億3,629万円 | 9,819万円 |
後期高齢者医療特別会計 | 4億4,423万円 | 4億4,016万円 | 407万円 |
公共下水道事業特別会計 | 21億5,351万円 | 20億5,799万円 | 9,552万円 |
国民健康保険特別会計(事業勘定) | 55億1,248万円 | 54億1,384万円 | 9,864万円 |
国民健康保険特別会計(診療施設勘定) | 2億3,457万円 | 2億3,336万円 | 121万円 |
合計 | 580億5,953万円 | 536億4,233万円 | 44億1,720万円 |
2.一般会計の歳入・歳出決算額
一般会計の歳入(収入)は443億5,564万円、歳出(支出)は403億3,379万円で、40億2,185万円の黒字となりました。
歳入総額は前年度より177億4,675万円の減額、28.6%の減となりました。繰入金が最も多く、次いで地方交付税、国庫支出金、繰越金の順となっています。
歳出総額は前年度より161億9,690万円の減額、28.7%の減となりました。土木費の割合が最も多く、次いで総務費、民生費、災害復旧費の順となっています。

歳入 443億5,564万円

歳出 403億3,379万円
一般会計の復旧・復興事業の決算状況
復旧・復興事業に要した経費は217億5,023万円となり、歳出総額の53.9%を占めています。
前年度と比較すると、138億7,749万円と減額となり、39.0%の減となっています。
3.平成29年度の主な事業
平成29年度に実施した主な事業について、市総合計画の大綱別に紹介します。
- (復)は市復興計画登載事業
- ◎印は合併建設計画登載事業
豊かな市民生活を実現する産業の振興
地域活力を担う水産業の振興
- (復)漁港関係施設災害復旧事業:29億5,884万円
- (復)漁業集落防災機能強化事業:4億1,960万円
- (復)◎大船渡湾内干潟造成事業:3億6,630万円
- ◎崎浜地区漁業集落排水施設整備事業:3億3,448万円
地域特性を生かした農林業の振興
- (復)◎農用地災害復旧関連区画整理事業:2,777万円
- ◎森林整備事業:1,936万円
- 森林病害虫等防除事業:2,375万円
活気あふれる商業の振興
中小企業対策事業:1,400万円
地域経済を支える地場産業の振興
起業支援事業:1,352万円
豊かな地域資源を活用した観光の振興
- (復)まつり開催運営支援事業:2,328万円
- 大船渡市観光物産協会運営支援事業:1,100万円
- 観光施設災害復旧事業:7,911万円
雇用の創出と安定
- 企業立地推進事業:1,632万円
- 地方創生推進交付金事業:8,990万円
- 地域経済循環創造事業交付金事業:3,700万円
安心が確保されたまちづくりの推進
子ども・子育て支援の充実
- (復)放課後児童健全育成事業:1億324万円
- 結婚支援事業:1,137万円
- 地域子育て支援拠点事業:2,543万円
豊かな心を育む人づくりの推進
学校教育の充実
◎教育用コンピュータ整備事業:8,030万円
スポーツ・レクリエーションの振興
(復)赤崎グラウンド整備事業:1億9,764万円
地域の歴史・文化資源の継承
博物館施設改修事業:3,565万円
潤いに満ちた快適な都市環境の創造
適正な土地利用の推進
(復)被災市街地復興土地区画整理事業:52億8,696万円
良好な生活空間の創造
- ◎猪川保育園線道路改良事業:6,224万円
- ◎水道施設整備事業:3億9,343万円
- (復)水道施設災害復旧事業:3億1,375万円
- ◎綾里簡易水道施設整備事業:2,285万円
- (復)防災集団移転促進事業:15億1,921万円
- (復)広場整備事業:1,625万円
- (復)災害公営住宅整備事業:496万円
交通・港湾物流ネットワークの充実
- (復)路線廃止代替バス運行支援事業:2,873万円
- (復)コミュニティバス事業:2,038万円
- コンテナ船定期航路利用奨励事業:1,262万円
やすらぎある安全なまちづくりの推進
防災対策の推進
- (復)津波復興拠点整備事業:10億3,326万円
- (復)防災関係事業:3,694万円
- (復)◎消防施設整備事業:1億6,179万円
自然豊かな環境の保全と創造
自然環境の保全
- (復)◎公共下水道事業:9億2,037万円
- (復)◎浄化槽設置整備事業:2,732万円
廃棄物処理対策の推進
- 気仙広域連合施設維持管理事業:9,035万円
- 岩手沿岸南部広域環境組合事業:3億5,751万円
- 大船渡地区環境衛生組合ごみ収集・処理事業:5,535万円
自立した行政経営の確立
効率的で質の高い行政運営の推進
- 行政事務OA化推進事業:1億7,650万円
- 電子自治体推進事業:6,555万円
健全な財政運営の推進
- ◎本庁舎耐震改修事業:8,927万円
- ◎本庁舎設備改修事業:864万円
予算の執行状況
歳出予算の執行率とは、予算額に占める支出済額の割合で、事業の実施状況の一定の目安となります。
震災後は、復旧・復興事業費の急激な増加と事業の実施状況の間に差が生じたことなどの事情により執行率が低い傾向にありますが、平成29年度の一般会計と特別会計の歳出の執行率は88.2%で、平成28年度と比べ1.5ポイント増加しました。残りのうち8.2%は事業実施にあたって、関係者との調整に時間を要したこと、他事業と進捗状況と調整しながら実施時期を決める必要があったことなどから、平成30年度に予算を繰り越したものです
また、残りのうち3.6%分は、入札の結果などにより事業費が低く済んだことや、国の予算配分に対して事業の実施が進まなかったことにより、予算が不用となったものです
執行率が上昇し、復旧、復興が速やかに進むよう、他の自治体から多くの職員の派遣をいただきながら事業に取り組んでいます。
4.健全化判断比率及び資金不足比率(平成29年度)
財政指標の整備、情報開示の徹底及び自主的な改善努力による財政健全化等を目的として「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」が平成19年6月に公布され、平成19年度決算より健全化判断比率及び資金不足比率を算定するとともに、公表することになりました。
5.引き上げ分に係る地方消費税収の使途について
平成26年度4月1日より消費税(国・地方)が5%から8%に引き上げられたことに伴い、地方消費税の増収分については、その使途を明確化し、社会保障施策に要する経費に充てるものとされています。平成29年度大船渡市一般会計決算における引き上げ分の地方消費税交付金(社会保障財源分)に係る使途は、以下のとおりとなります。
引き上げ分に係る地方消費税収の使途について[PDFファイル]
6.平成29年度財政状況資料集
地方公共団体の総合的な財政状況の開示を推進するため、全国の地方公共団体(都道府県、市町村等)が共通様式で作成している、財政状況資料集を公表します。