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更新日:2022年09月30日
調査結果の公表について
岩手県では、県内における最大クラスの地震・津波被害の全容を把握し、減災対策につなげるとともに、防災教育の推進や防災意識の啓発に活用するなど、今後の津波防災対策に生かしていくため、地震・津波被害想定調査結果を公表しました。
調査の概要
本調査では、マグニチュード9クラスの地震として、日本海溝(三陸・日高沖)、千島海溝(十勝・根室沖)、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の3つの地震モデルを対象としています。
地震が発生する時間帯は、冬・深夜、夏・昼12時ころ、冬・夕18時ころの3つのケースを想定し、令和2年度末時点の整備状況を反映させた地形データにおいて、地震による構造物(防潮堤など)の沈下が発生し、津波が越流した時点で破堤するものと想定しています。
被害想定の概要
本調査では、建物、人的、ライフライン、交通などにおける被害想定をシミュレーションしています。
大船渡市では、地震による最大震度は日本海溝モデルによる震度6強とされており、津波による死者は東日本大震災クラスが最も多く、冬・夕18時ころで約400人と想定され、その中には低体温症による死亡も見込まれています。
岩手県地震・津波被害想定調査報告書は、岩手県のホームページ(外部リンクのため別タブで開きます)にてご覧いただけます。
地震・津波から命を守るために
本調査では、多くの死者が出ることが想定されていますが、地震後すぐに避難を開始した場合は、死者をゼロにすることができるとも示されています。
地震や津波による犠牲者を出さないためにも、家具の転倒・落下防止、避難場所や非常持ち出し品の確認、低体温症防止のための防寒着の準備など、日ごろから身の回りでできる防災対策を心掛け、迅速な避難行動が行えるようにしましょう。
また、令和4年3月には、岩手県から最大クラスの津波浸水想定(外部リンクのため別タブで開きます)も公表されています。迅速な避難ができるよう、職場やお住まいの地域の津波浸水想定を確認しましょう。
※大船渡市津波ハザードマップ(令和4年度に最大クラスの津波浸水想定を踏まえて更新予定)