コンテンツ番号:4782
更新日:2025年08月01日
当市が日本遺産「みちのくGOLD浪漫-黄金の国ジパング、産金はじまりの地をたどる-」に追加!
日本遺産とは
「地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリー」を文化庁が認定するもので、地域の歴史的魅力ある文化財を活用し、国内外に戦略的に情報発信し、地域の活性化を図ることを目的とする事業です。
日本遺産「みちのくGOLD浪漫」とは
奈良時代に日本で初めて金を産出した涌谷町をはじめ、黄金文化が花開いた平泉など、国内屈指の産金地帯に築かれた独自の文化や信仰・産業の魅力を盛り込んだストーリーです。ストーリーは6つに細分されており、各ストーリーに関連するものが構成文化財となっています。
(1)はじまりは一粒の“砂金”から
(2)皆金色の理想郷
(3)日本の“金”発祥の聖地
(4)金山採掘の栄枯盛衰
(5)日本のゴールドラッシュの一翼を担った近代鉱山
(6)花咲け“みちのくGOLD”浪漫
令和元年5月に日本遺産に認定され、構成市町は、宮城県涌谷町、気仙沼市、南三陸町、石巻市、岩手県平泉町、陸前高田市の6市町でした。今回、当市が加わり7市町となりました。
主な構成文化財として、氷上山(陸前高田市)、岩井崎(気仙沼市)、黄金山産金遺跡(涌谷町)、中尊寺金色堂(平泉町)、田束山経塚群(南三陸町・気仙沼市)、玉山金山遺跡(陸前高田市)、大谷鉱山跡(気仙沼市)、金華山道(石巻市)などがあります。
当市の構成文化財
(1)はじまりは一粒の“砂金”から
今出山
約1億1,000~3,000万年前(中生代白亜紀)、海底火山等の活動が活発化し、地下の深いところにあった安山岩等の火成岩類が押し上げられ、今出山の原型が形づくられました。その際、内部にできた亀裂にマグマから溶け込んだ金を含む熱水が流入し、冷え固まって金鉱脈が形成されました。今出山の山中には、今出山金山があり、中生代の金鉱脈の成り立ちを示す悠遠の地質史を物語ります。
碁石海岸
今出山と同時期の地層が見られる碁石海岸は、海底に泥や砂が堆積してできた縞模様の地層が広がります。中生代の前期白亜紀に起きた海底火山等の活発化による造山運動(山や山脈等をつくりだす運動)の痕跡が随所に見られます。穴通磯(あなとおしいそ)の褶曲、碁石浜等の黒色頁岩(こくしょくけつがん)、垂水浜(たれみずはま)のホルンフェルスなどは、みちのくの金を生み出した大規模な造山運動の証であり、悠久の時の流れを感じることができます。
(5)日本のゴールドラッシュの一翼を担った近代鉱山
今出山金山跡
平泉の黄金文化を支えたとも伝わり、江戸時代に入ると坑道掘りが行われ「気仙四大金山」のひとつに数えられました。金山には、いくつもの坑道跡や水路跡等のほか、昭和初期に進んだ鉱山設備の機械化の痕跡を今に伝えています。東麓の黒森平では、全盛期に事務所や映画館、長屋が建設され、数百人もの人々が暮らしていました。苔むした石垣等が現存し、近代鉱山の歴史を今に伝えています。
(6)花咲け“みちのくGOLD”浪漫
大なる入り江サン・アンドレス-大船渡湾の風景-
慶長16年(1611)、金銀島を探し求めるスペイン人探検家セバスチャン・ビスカイノが来航し大船渡湾を「サン・アンドレス」と名付け、「大なる入り江」と評しました。古くから天然の良港として様々な船が行き交ってきた大船渡湾には、世界の探検家が「黄金の国ジパング」を目指した大航海時代を偲ぶ風景が息づき、みちのくの地が育んだ山や海とともに生きる風土の中に、根付いた金の縁を今に伝えています。
日本遺産についての情報
文化庁 日本遺産ポータルサイト
文化庁日本遺産ポータルサイトの「みちのくGOLD浪漫」のページ
みちのくGOLD浪漫推進協議会 WEBサイト