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食生活改善普及運動は、健康寿命の延伸と健康格差の縮小を目指し、国が全国展開している取組です。
市においても、「健康おおふなと21プラン(第3次)」を策定し、生涯を通じた健康づくりと食育を推進しています。
大船渡市市民意識調査結果によると、「主食、主菜、副菜のそろった食事を食べる人」や「1日3食野菜を食べている人」の割合が年々減少しています。
また、大船渡市に住む国民健康保険加入者を対象とした特定健康診査では、推定塩分摂取量を測定しており、全体平均が約10gであり、国の食事摂取基準(2020年度版)の目標量より男女とも約3g多い状況です。
主食、主菜、副菜を組み合わせてまんべんなく食べるよう意識してみましょう。特に、外食や弁当は野菜等が少ない場合が多いので、サラダや野菜ジュース(果汁の少ないもの)をプラスすることがおすすめです。
主食:体を動かすエネルギーのもと(ごはん、パン、麺)
主菜:筋肉など体を作るもと(魚、肉、卵、大豆・大豆製品、牛乳・乳製品)
副菜:体の調子を整えるもと(野菜、いも類、果物、海藻類、きのこ類)
野菜の中でも、特に緑黄色野菜(ほうれん草や人参など)はビタミンやミネラルが多く含まれています。1日の食事の中で、プラス1皿の野菜は「カラフル」に食べましょう。
市販の商品を選ぶときは、成分表示を確認し、「食塩相当量」の少ないものを選ぶようにしましょう。また、食べ方を工夫するだけで簡単に減塩できます。
◆食パン(6枚切り1枚)をご飯1膳に代えると…約0.7g減塩
◆麺類を食べる時に汁を残すと…約3g減塩
牛乳・乳製品には、カルシウムやたんぱく質などがバランス良く含まれています。普段の生活に1日コップ1杯の牛乳をプラスすると、今より食事の質が高まります。
特に、牛乳はミネラルが豊富で、塩分を体の外に排泄してくれる「カリウム」はコップ1杯(200ml)300mg含まれていますので、手軽にミネラルを補給することができます。
果物は、ビタミン、ミネラルが豊富です。また、食物繊維など腸の環境を整える働きがあります。
特に働き世代は果物を食べる機会が少ない傾向にありますので、カットフルーツや冷凍フルーツ、切らずに食べられるバナナやミカンなど手軽に食べられるものを選んで1日1回は食べるようにしましょう。
市では『減塩』を重点に、大船渡市食生活改善推進員団体連絡協議会と協力し、食生活改善普及運動を実施しています。
毎年9月は、市内スーパーにおいて、減塩に関する展示やリーフレットを配布しています。