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移住者インタビュー(岡田さんご夫婦)


岡田夫婦
プロフ 岡田 薫省さん・真由美さん
 出身地:東京都
 移住年:令和2年
岡田 薫省さん

東京出身。全国展開する旅行会社に勤め、家族とともに首都圏から東北へと転勤があった転勤族。娘さんが大学に合格し、独立することを機に、漁業と移住を考え始め令和2年移住。
岡田 真由美さん
娘さんの高校3年間を盛岡市で暮らしていたが、夫婦2人だけの生活になる大学入学を前に老後の話などをしていた。海が好きで魚介類が大好物。釣りが趣味な夫とは、よく「海の見える場所で猫と一緒に暮らしたいね」と話していた。令和2年4月移住。地域おこし協力隊に従事。


前職から漁業がやりたいと思った理由
(薫省さん)
前職で農業生産者さんとの交流があったこともあり、「果樹農家」への憧れがありました。自分で作った美味しいものを提供できるって素晴らしいこと。これは農家であっても漁業であっても同じことですよね。私は海が好きで、釣りが好き、何より海の美味しいものが大好き!これで選びました。もちろん漁業の中でも「養殖」です。美味しいものを育てたい、生産したい、それで誰かに喜んでもらいたい。それが私の夢ですからね。

そのときの気持ち
(真由美さん)

​ある日夫から、「退職して漁業を始めたい」と言われました。夫婦のこれまでの会話の中に、第一次産業をするなら漁業がいいという話題もよく出ていたので驚きはしませんでした。「いいんじゃない?」と。子どもへの責任を果たしたらやりたいことをやればいい。そう思いました。一人娘の反応もこれまた、「いいんじゃない?」でした。

まずはじめにやったこと
(薫省さん)
養殖をやりたい!と照準を定めてからは
、移住相談会やフェアに参加しました。そして、県の漁師向けのサイトや国のページを調べましたね。北から南まで現地に行ってみたり、お話を伺ってみたり、精力的に情報収集を行いました。

大船渡に決めた理由
(薫省さん)
最初の問い合わせの際に担当してくださった大船渡市役所水産課の方の対応が素晴らしかったからです。そんなことで?と感じるかもしれませんが、これは非常に大切なことだと
思いますね。ここでならと思いましたね。信頼できると思いました。​
(真由美さん)
一番親切に、熱心に対応してくださった大船渡市へ決めることになるのですが、ちょうど4月から採用される地域おこし協力隊の募集情報も提供してくださったのです。それも水産関係の活動で、夫と一緒に漁業に従事して活動できる内容でした。本当にご縁と有難さを感じましたね。

移住にあたっての問題点
(真由美さん)

住まいのこととお金のこと。住まいは、住みたい場所に空き家バンクの物件がなく、なかなか見つけられずにいましたが、夫が師事している親方の借家をお借りできたことで、当面の間は解決しました。お金のことは、夫の場合、「いわて水産アカデミー」に入り本来ならば支援金として給付していただけるものが年齢制限の対象外であったことが一番の痛手でした。そして、引っ越しの費用や生活費、健康保険に年金、税金と予想以上にかかりました。

大船渡での生活
(薫省さん)
さすがに3ヶ月間ほどは、親方以外の先輩漁師さんは遠巻きに様子を見てくださっていたように感じます。夏頃から、誰からともなく声をかけてくださるようになりました。「おう、元気か」「どんな調子よ」と気軽に話しかけてくれます。真面目に取り組んでいれば、ちゃんと周りの方たちは感じてくれる。受け入れてくれます。海に暮らす方、漁師の方の印象って、「口が悪い」なんて思われがちですが、全くそんなことないですね。みなさん「人がいい」「人が温かい」のです。そりゃたまには怒鳴られますよ。「バカヤロー!」って。けど「バカ
ヤロー!」なんて怒鳴るときは事故や怪我の危険があるとき。本気で心配して怒ってくれる。ありがたくって温かいですよ。​
(真由美さん)
私たちが住んでいる地区には、スーパーが1軒、コンビニが1軒しかありませんが、車で20分ほどのスーパーで週に2回ほどまとめ買いをしています。足りないものは、その都度近所のスーパー等で買い足しています。海に近いところで生活しているため、洗濯物はカラッと乾いてくれませんね。夕方まで干さず、昼過ぎには部屋干ししています。海辺あるあるなのかもしれませんね。

移住を考えている方へ一言
地方にいてもこれからは仕事ができる世の中になり、移住という選択肢も選びやすいものになるのではないでしょうか。大船渡での暮らしはとっても快適です。ただ、大船渡に限らず、どこに移住したとしても「移動手段の車」「地域に
入り込むコミュニケーション力」「周りのことに一喜一憂しない鈍感力」、この3つは最低限必要だと思います。

薫省さん漁

真由美さん捌き中

岡田夫婦・漁港