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更新日:2023年01月04日
「フレイル」をご存知ですか?
「フレイル」は日本語で「虚弱」を意味し、年齢とともに、心身機能・生活機能・社会的なつながりが弱くなった状態です。健康と要介護状態の間の期間を意味しています。
2月1日を2月01日(201)として「フ(2)レ(0)イ(1)ル」と読む語呂合わせから、「フレイルの日」と制定されました。
確認してみましょう!
「買い物や洗濯物が大変になった」「疲れやすくなった」「美味しく食べられなくなった(固い物が噛めなくなった)」「体重が減ってきた」などの体の変化はありませんか。
今の状況をチェックしてみましょう。
フレイルのチェック表(イレブンチェック)
フレイルを予防するには
フレイルは自分自身で気づき、行動に移すことが大切です。
フレイル予防は日々の生活習慣と結びついており、(1)栄養(食事・口腔ケア)、(2)運動(身体活動)、(3)社会参加(人との交流)、の3つの柱を見直し取り組みます。
栄養(食事・口腔ケア)
65歳を過ぎたら「低栄養」に注意が必要です。
- バランス良く食べましょう。「さあにぎやか(に)いただく」を1日の中でまんべんなく。
さあにぎやかにいただく【食品10品目】 [PNGファイル] - 筋肉量維持のため、たんぱく質を意識的に摂りましょう。(肉、魚、豆製品など)
- お口をケアしましょう。
歯みがきや歯科健診とともに「あいうべ」体操などの口腔体操もしましょう。
※「あいうべ体操」は毎食後10回×3回を目安に続けることで、舌力やお口周りの力がついてきます。声は出しても出さなくてもOkです。次の4つの動作を順番に繰り返します。
- 「あー」と口を大きく開く
- 「いー」と口を大きく横に広げる
- 「うー」と口を強く前に突き出す
- 「べー」と舌を突き出して下に伸ばす
運動(身体活動)
膝や腰が痛くて安静にしていませんか?いきすぎた安静は、筋肉を減らしてしまい逆効果です。安全に注意して、日常的な身体活動を続けましょう。(かかりつけ医の指示に従ってください)
- 家事も立派な身体活動です。(掃除、洗濯、食事の準備など)
- こまめに体を動かしましょう。(1回で済むことをわざと数回にする、テレビコマーシャルごとにその場で足踏みするなど)
- 今より10分多く動きましょう。
- 何をしようか迷っている方はこちらの「Web健康づくり介護予防教室」をご覧ください。
社会参加(人との交流)
用事を作って外出の機会を増やし、人や社会とのつながりを持ちましょう。
- 日常の外出を続けましょう。(買い物、通院、散歩など)
- 家での役割をもちましょう。(食事作り、掃除、ごみ出し、孫・ペットの世話、家の修繕、庭木の手入れなど)
- 地域で行われている活動に参加してみましょう。(自治会の活動、趣味サークル、お茶っこの会、フレイル予防教室など)
定期的な確認を
イレブンチェックは、一度確認すれば良いわけではありません。
タイミングを決めて(お誕生日、健診を受けたら、など)、その時の状況を確認しフレイル状態を見落とさないようにします。
早く気づき、予防に取組むことで健康的な毎日をすごしましょう。
参考
食べて元気にフレイル予防[PDFファイル](外部リンクのため別タブで開きます)(出典:厚生労働省)